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降水量 水位 吉野川中止率 水文情報 情報リンク集 早明浦ダム
水温・気温 8月の水温 水位変動 濁水 貯水量 早明浦ダム問題
水は、温度により比重が異なり、4℃を最大に冷たいほど重たくなる。なので、夏季を中心に、春から秋にかけて、ダムは表面を上層ほど高い水温で、温度ごとの層を形成する。(温度成層。逆に外気が下がる冬季は、ダム表面が冷やされ重たくなり、貯水池内はタテにも循環し、対流により撹拌される。)
ダム表面は太陽などにより温められるが、温度毎の成層により貯水池内の対流が弱く、下層を温める作用は小さい。長期的な少雨傾向により、流入水が放流水(利水など)より減少すると、ダムの貯水位は低下し、その減水ペースが速いと、自然の川ではありえない、冷たい水をダムは放流することになる。ある程度水位が下がると温度躍層という急激に水温が低下する層に行き当たり、その層を超えると、急激に水温が低下する。
過去10年間では、2005年と2008年に長期少雨傾向で、早明浦ダムの貯水量が著しく低下し、8月低水温となった。特に、2005年は、7月の大雨による濁水が下層に浮遊物質として留まり、冷水に加え、濁水が長期化した。(残念ながら2005年のデータは手元にない。)2008年は7月から少雨となったので、春の大雨により濁水は沈下し、低水温だったが、濁水とはならなかった。
早明浦ダムの貯水量が著しく減少すると、下層の冷水を放流せざる得なくなる。2008年は冷水がはっきりわかる。通常の10〜15℃も低下。なお、8/18のダム直下の吉田橋7℃は、選択取水ができなくなり、最下層の放流管からの放水となった。その影響は下流へも及んだ。
ダムの貯水量の減少も少なく、安定した放流で、温度差が少ない。理想的?標準的?
早明浦ダムから0.6km地点。なので、水温はダムの放水口付近を反映。ある程度の水位までは、選択取水施設により比較的濁度の低い層を取水し、放流する。
早明浦ダムの貯水量が著しく減少した2008年はダム下層の冷水を放水。通常の10〜15℃も低下。なお、8/18の7℃は、選択取水ができなくなり、最下層の放流管からの放水となった。
早明浦ダムから1.4km地点で右から合流する地蔵寺川の観測地点。上流にダムがないので、ほぼ自然の川とみなせる。ただし、本流より水量が少ないので、長期少雨時は、水温がより上昇しやすいと予想される。
水は、温度により比重が異なり、4℃を最大に冷たいほど重たくなる。なので、夏季を中心に、春から秋にかけて、ダムは温度ごとの層を形成する。
ダム表面は太陽などにより温められるが、下層を温める作用は小さい。長期的な少雨傾向により、流入水が放流水(利水など)より減少すると、ダムの貯水位は低下し、その減水ペースが速いと、自然の川ではありえない、冷たい水を放流することになる。ある程度水位が下がると温度躍層という急激に水温が低下する層に行き当たり、急激に水温が低下する。
2007年と2010年は十分な貯水量を保ち、冷水は出さなかった。
2012年は減水傾向で、ほんの少し、水温低下?
2008年は、急激に水位が低下し、冷水を放出。
2013年も8月後半は60%近くまで低下し、15℃まで放流水が低下した。
一年のライフサイクルで、夏季、川の上流から下流に広く生育するアユは、15℃以上の水温域でないと生息できない。