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水域(湖沼=静水、海、川など)は、気道確保が困難となる可能性が高い場所です。
水域の中でも、流水(注)=河川は、水が流れていること、水圧があること、より気道確保が困難など、独特の危険があります。川での救難救助は、極めて特殊状況下での活動となります。
注:NFPA(米国防火協会)の一般定義では、流水=スイフト・ウォーター Swift waterは、1ノット(時速1.85km、秒速0.514m)以上の速度で動く水のこと。なので、ダム湖や堰堤のバックウォーター、干潮域の一部を除き、河川の大半は流水となります。増水時、洪水時には、ダム湖や堰堤のバックウォーターや干潮域も流れますので、流水救助の対象となります。
河川・流水救助に、他の水域とは異なるリスクがあることが認識されたのは比較的新しく、その救助法、技術、機材などは広まっておらず、流水への誤解による事故が多発続発しています。
各訓練コースは、レスキュー先進国のアメリカなどで開発された河川・流水救助方法、体系をコアにした訓練内容です。
特に、1979年から河川・流水救助の体系化と改革発展に努めてきたアメリカ・レスキュー3の各コースは、世界的にも優れた水難救助の訓練内容として高い評価を受けています。
さらに、四国レスキュートレーニングセンターでは、日本の河川研究に取り組み、洪水を含めた水文特性の収集・解析や、特有の各事故例の分析に焦点を合わせた内容を付け加えています。独自の各コースも設けています。
国内各河川の特性にも熟知し、気象・水文データも収集・解析できますので、各河川の特性や、訓練場所、疑問など、ぜひご相談・お問い合わせください。
講習会場となる吉野川上流は、様々な早瀬、川幅、川岸や河床の形状、それに安定した水量、増水以外はほぼ透明な清流などにより、急流救助の訓練場所として極めて優れています。
特に5月20日〜9月10日は、豊富な水量が安定して継続します。それ以外の期間は、雨が降らないと水量は減りますが、場所を選ぶことで、様々な救助訓練を実行できます。
吉野川での講習では、その豊富な水量を生かして、特に、動水圧、流水のすごさを身をもって体感し、危険、リスクについて実感していただきます。
ボート操船を川を下りながら実施します。
スキルや体力のあるメンバーならば、減水期でも負荷を増した訓練も実施できます。
ただし、集水面積が大きな川ですので、台風などによりかなり増水することもあり、やむなく中止の場合もあります。(これまで天候・増水よる中止は、ほぼ皆無です。2018年に台風接近に付き、1回だけ中止しました。)
ウォータースポーツは溺水の可能性があります。人口動態調査によれば、2006〜2015年の年平均で以下のように野外で溺水の死亡者が発生しています。(前の10年との比較、1996〜2005年の年平均)
水の事故は、溺れることで気道が確保できず、呼吸停止から心停止へ、10分ほどで急速に悪化します。CPR(心肺蘇生法)はあくまで万が一の対応スキルで、溺れないための予防が最優先、大原則です。
水域や転落する可能性がある場所で活動する場合は、ライフジャケット(救命胴衣)など、浮力のある胴衣着用や補助具の用意が肝要です。
陸上から安全に救助するために、ポリプロピレン素材でできた専用の浮くスローロープや、その代用品を用意しておきましょう。
水事故の特徴の一つは、流水の危険性への理解が不足している若者や、安全管理の自覚のないリーダーに引率されたグループ内の子供が溺れる事故です。さらに居合わせた方が十分な装備なしでの救助中の二重遭難が多発しています。
溺れた際に肺に水が入り、肺浮腫などで、数時間後に「二度目の溺水」状態になる可能性があります。
救助後は必ず病院で受診させるか、24時間の経過観察が不可欠です。
ライフジャケットの着用は当然として、流された場合の想定、下流の状況、上流への見張り、安全管理など、事前の対策も不可欠です。
流水救助の各講習会は、救助員の養成にとどまらず、リーダー養成や流水についての知識、スキル、体感するのにおススメです。
川で遊泳中におぼれる原因・要因はいつくつもありますが、その中でも、深み、大小の渦、流れ、何れも遊泳者が「想定外」=予期せぬ危険因子に遭遇して、対応・反応が慌てることで水を飲み溺水につながると思われます。
関連動画/川の流れには至る所に大小の渦ができます(0:41)
関連動画/エンドレス・スイム 川に潜む危険、流れ(5:46)
ライフジャケット(救命胴衣)を着用していても流水では防げない事故があります。
残念ながら、いずれの事故も国内でも発生しています。
関連動画/シーブ事故現場調査(4:31)
以下の各コースは、吉野川以外でも開催できます。ご要望があればご連絡ください。
ただし、原則、川に入りますので、冬季(12月〜2月)は避けた方が良いでしょう。
夏季でも、アユ釣りが盛んな川や区間は漁期(多くは6月以降)に注意してください。
大雨で大増水になる可能性が高い時期、梅雨後半(6月下旬〜7月上中旬)、台風ピーク期(9月上中旬を中心にその前後)もできれば避けた方がよいでしょう。
レスキュー哲学、川の力学、器材の紹介と使い方の習得、陸上から水上から成功した実践的救助方法の実技講習など、川での救難救助の基本をみっちり3日間で行う最もおすすめのコースです。
職業的救助者の方はもちろん、川でのアウトドア活動の指導者や、各河川関係者におすすめいたします。
履修項目はレスキュー3 ですが、内容は、流水救助の基本原則に、可能な限り最新の情報・技術、説明資料を提供します。
当コースは、NFPA(米国防火協会)の NFPA 1006と1670 テクニシャン・レベルのコースです。
講習概要とスケジュール表/こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、134KB)
受講料/42,500円 講習料&認定料+教本代(追加最新資料含む)、傷害保険加入料
2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、SRT-Tの受講料は44,000円(税込)となります。
注:流れがあれば、出張講習できます。アユ釣り前の5月中旬くらいまでがおすすめ。
開催場所:吉野川(徳島県三好市。増水時は一部、高知県大豊町) 講師:矢野 哲治
5月中旬までは、雨が降らないとそれほど増水しない時期になります。
注:7月〜8月は、熱中症対策が不可欠です。アユ漁も最盛期ですの用心ください。
開催場所:吉野川(高知県大豊町〜徳島県三好市) 講師:矢野 哲治
6月は、最も受講希望者が多い月になります。
雨が降らないとそれほど増水しない時期になります。
梅雨・台風シーズンになりますので、ごく稀に、増水・悪天候により中止の場合があります。
注:流れがあれば、出張講習できます。
開催場所:吉野川(徳島県三好市。増水時は一部、高知県大豊町) 講師:矢野 哲治
9月中旬以降は、雨が降らないとそれほど増水しない時期になります。
台風シーズン終盤になりますので、ごく稀に、増水・悪天候により中止の場合があります。
毎年、4月中下旬、5月中旬、6月〜7月上旬、9月上下旬、10月上中下旬に吉野川での開催を予定しています。
6名以上のお申し込みがあれば、日程を調整し、開催いたします。また、他の地域でも開催可能です。
吉野川での講習は、梅雨終盤(7月中旬)、アユ釣り最盛期(7月下旬〜8月)、台風(9月中旬)、冬季などのシーズンは極力避けています。
通常、SFRの水上実技は半日ですが、それでは物足りない方、動水圧、流水の凄さをより体感し、チーム救助訓練、ボート操船をなどをプラス丸々1日付け加えた、充実の2日間コースです。
職業的救助者や関係者の方、川でアウトドア活動を行われる方、各河川関係者におすすめいたします。
履修項目はレスキュー3 ですが、内容は、流水救助の基本原則に、可能な限り最新の情報・技術、説明資料を提供します。
当コースは、NFPA(米国防災協会)の NFPA 1006と1670 オペレーション・レベルのコースです。
講習概要とスケジュール表/こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、110KB)
受講料/28,500円 講習料&認定料+教本代(追加最新資料含む)、傷害保険加入料
2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、SRT-Tの受講料は29,500円(税込)となります。
4名以上のお申し込みあれば、日程を調整し、開催いたします。また、他の地域でも開催可能です。
3日間の SRT-Tの内、もっとも基本的で講習内容をコンパクトにした1日コースです。
職業的救助者や関係者の方、川でアウトドア活動を行われる方、各河川関係者におすすめいたします。
履修項目はレスキュー3 ですが、内容は、流水救助の基本原則に、可能な限り最新の情報・技術、説明資料を提供します。
当コースは、NFPA(米国防災協会)の NFPA 1006と1670 オペレーション・レベルのコースです。
講習概要とスケジュール表/こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、98KB)
受講料/21,500円 講習料&認定料+教本代(追加最新資料含む)、傷害保険加入料
2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、SRT-Tの受講料は22,500円(税込)となります。
4名以上のお申し込みあれば、日程を調整し、開催いたします。また、他の地域でも開催可能です。
SRT-Tで習得した基本技術を応用し、洪水や大人数による救助活動を対象とした、水難救助法の2日間のコースです。初日の夜には、夜間捜索訓練を行います。
職業的救助者の方はもちろん、川でのアウトドア活動の指導者や、各河川関係者におすすめいたします。
講習概要とスケジュール表/こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、43KB)
受講料/36,500円 講習料&認定料+教本代、傷害保険加入料
2019年10月1日の消費税10%への改定に合わせ、SRT-Tの受講料は38,000円(税込)となります。
※SRT-Uを受講するにはSRT-T認定資格が必要になります。
レスキュー3各コース申し込み用紙/こちらよりダウンロードできます。(PDF形式、350KB)
最少催行人数/SFRは4名以上。それ以外のコースは6名以上
募集締め切り/一次締め切り 開催日の1ヶ月前
※1ヶ月前に最少催行人数に満たない場合は、申し込み予定者に通知し、最終締切日を決めます。
○満18歳以上の方
○次の疾病及び疾患が無い方
○その他慢性的な症状、極度の身体的問題(心臓病、糖尿病等)、3ヶ月以内に起きた肩の脱臼
○コース設定の全ての行程に参加できる方
川や湖水、洪水時の救難活動に、インフレータブル・ボート(特殊ゴム・ボート)は、乗船操作する救助員に十分な操船技術と取り扱いについての知識があれば、安全かつ機動性のある有効な救助機材として利用できます。
ボートの特性と取り扱い方法、操船技術と訓練、貸し出しなど、時間や場所に応じて、様々に対応できます。
必要な方は、ぜひ、お問い合わせください。
開催未定。随時、対応可能です。
流水で行う場合は、6月〜9月のアユ釣り期、7月〜9月の梅雨後半〜台風シーズンは避けた方が無難です。湖面など静水でしたら、いつでも大丈夫です。
費用/1日 10,800円から(訓練、レンタル代、傷害保険加入料)