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ダムは貯留量が大きくなるほど、水温・濁度の影響が大きくなるケースが多い。早明浦ダムでも、大雨により濁水を溜め込み、結果、濁水の長期化を招いている。(洪水濁水)
下記にあるように、2013年9月にも濁水の長期化が発生した。
少雨傾向で貯水量が著しく低下した時は、低水温放流の問題が発生するが、その低水温の層が濁っている場合、やはり濁水が長期化することがある。(渇水濁水)
近年では、2005年夏にダム減水により、おそらく春の大雨による水が下層に溜まり沈殿が完全でなく、ダム水位の低下とともに、濁水を放出、長期化した。アユなどの魚族は低温による活動の低下に加え、濁水のダブルパンチ。河川利用者も同様に悩まされた。
2013年7月8月は、平年の降水量の1/3ほどの長期少雨となり、早明浦ダムの最大利水容量(約2億トン)の30%まで低下していたが、9/1〜4に、500mm前後の大雨となり、貯水量も90%まで回復。ただし、濁水も溜め込んだことにより、ダム放流水の濁水が長期化した。
早明浦ダム濁水改善の目標は濁度10度以下だが、10以上が、早明浦ダム直下の吉田橋で9月4日〜18ま日で、15日間続いた。(濁度のピークは9月6日10時の81.9)清流と言える濁度2以下まで落ちたのは9月23日。
この時の濁水の原因は、早明浦ダムだけではなく、上流の3つの発電専用ダムも濁水を溜め込んだことにより、早明浦ダムへ流入する水も濁水となる複合的な原因での長期化も加味される。
ダムにより濁水の影響は下流まで広範囲におよび、約27km下流の豊永(大豊)地点では、通常のレベルの濁度2以下に戻ったのは9月19日。
ダムがない場合の比較として、ダム直下で右から合流する支流・地蔵寺川の田井橋では、雨が上がってからわずか2日後の9月6日には、大雨以前の濁度0.5に戻っている。(濁度のピークは9月4日11時の451.1)
経験則な濁度の目安/濁度1以下は「透明」。2以下は「(飲めそうなくらいの)清流」。3以上から「笹濁り」し始め。10以上は茶色の濁水。濁度があるほど濃くなって行く。
2013年7月8月は、平年の降水量の1/3ほどの長期少雨となり、早明浦ダムの最大利水容量(約2億トン)の30%(2千万トン)まで低下していたが、9/1〜4に、500mm前後の大雨となり、貯水量も90%(1億8千万トン)まで回復。