流水救助・実技Ⅰ 自己救助と岸からと浅瀬での救助
川は楽しく、そしてとても危険な場所です。
カヌーや、サップ、パックラフトなどで川を下る方はもちろん、沢歩きや渡河をされるアクティビスト、釣りや遊び、仕事で浅瀬や岸辺で活動する方にもおすすめの内容です。
実際の川、流れで、そのリスクを身体で体感・体験しながら学んで行きます。
立てるくらいの水深でも、慌てると、溺れる危険性があります。
流れがある水は、格段に危険が増します。
見た目が穏やかでも、気づかない渦で沈められると、パニックを起こし、溺れるきっかけになり得ます。
水域は、遭難者(要救助者)だけでなく、救助者にとってもリスクが高く、二重遭難の悲劇が繰り返されています。
知識や理屈も大切ですが、何より、流水を体感しないと、身体でそのリスクを学ぶことが不可能です。
自身を守れない方は、他者を救助することはできません。
西日本最大の早明浦(さめうら)ダム直下の、寺家(じげ)の瀬は、体感訓練に適した流れです。ダムに付設した水力発電による放流のため、毎秒10~60トンと変動することが多く、訓練中にも流れが変わり、様々な流水を経験することができます。
最大毎秒100トン超までは、実施予定です。
河川で活動する際の安全管理、リスク・コントロールを学んで行きます。
※リコイルからのスローライン救助
スケージュール(予定)
8:30
集合時間までにそらみる吉野川ベース(高知県長岡郡本山町)隣の駐車場に集合
※集合時間を早めることができます。※午後の開催も可能です。
受付後、着替え。保管場所はありませんので、着替えなど個人物は車内などに保管ください。紛失の場合の責任は負いません。ご承知ください。
PFD(個人浮力具)の着用の仕方。QRHクイックリリース(チェスト)ハーネスを陸上で自重による解除確認。
9:00
休憩を入れながら、基本泳法、接触救助、スローバック救助、テザースイム、ベクター法、浅瀬歩行渡河、フット・エントラップメント(片岸法)など、有効な救助方法を実施します。(要望や状況に応じて実施します。下記の講習内容を参照ください。)
12:00
着替えて、解散です。
料金/参加条件等
時間
8:30~12:30(講習時間/最大3時間)
※時間を早めることも、短縮もできます。午後の開催も可能です。座学や繰り返しの練習を組み込んで1日~2日間に拡張することも可能です。ご相談ください。
集合場所
リバーサップそらみる吉野川ベース 高知県長岡郡本山町寺家47 Google Map
※着替えなどで敷地(にテント)を利用します。当日の連絡先は090-7149-4903(矢野)まで。
開催期間
6月~9月(気候により伸縮します)
参加費
通常料金 | 11,000円 |
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※上記金額はすべて税込です。
※専用個人装備品を持参の方は、内容により最大3,000円割引きます。
※1日コースは17,000円
※新型コロナ感染理由によるキャンセルの場合はキャンセル料不要です。ただし、必ず事前に連絡ください。無断キャンセルの場合は、全額もらい受けます。
参加費に含まれるもの
安全装備一式(ヘルメット、PFD=ライフジャケット、ウエットスーツ(そでなし)、専用シューズ)レンタル料、ガイド料、サポート料、傷害保険加入料
参加対象
18才以上の健康な男女
※体重100kg以上の方のレンタル用ウエットスーツおよび、足サイズ30cm以上の方のレンタル用シューズはありません。各サイズ数量に限りがありますので、ご承知ください。
開催予定地
通常時、高知県長岡郡本山町・土佐町の吉野川と支流・汗見川
※春や秋は、下流の徳島県三好市内の吉野川と祖谷(いや)川でも開催できます。また、出張講習も可能です。お問い合わせください。
最大定員
12名以下 ※最大24名程度まで開催可能です。お問い合わせください。
最少開催人数
2名 ※1名様よりお申込みいただけます
中止・変更
雨天開催ですが、増水・悪天候の場合はコースを変更または中止する場合があります。
持ち物
※専用レンタル品と同等以上のものを持ち込み使用の場合は、最大3,000円割引きします。
必携品
- 水着(またはぬれてもよい下着)
- 長い靴下(専用靴の中に履きます。小砂が入ることを防ぎます。靴擦れ防止軽減にもなります。)
- ラッシュガードなどの化繊の上着。日焼け止めや、ケガ防止軽減になります。
- 濡らしてもよい靴(レンタルのサイズが適合しない場合に着用いただきます。)
- 水分と塩分補給用の飲料(保温ボトル推奨)
- タオル
おすすめ品
- 着替え
- メガネの方はメガネバンド
- コンタクトの方は外すか、スイミングゴーグル(水の中をのぞけます。オススメです。)
- 日焼け止め
- 健康保険証
(もしケガをされて診療治療を受ける際、スムーズな会計処理を受けるためです。) - 防水カメラ(自己責任で携行ください)※当方でも活動に支障のない範囲で、撮影を予定しています。フォーマットされたUSBやSDカードなどをご持参いただければ、当日、データをコピー譲渡します。
講習内容
※この中から、一部を実施します。
- PPE個人保護具(PFD、ヘルメット、専用シューズ、ウエットスーツ)の効能と着用の仕方。Keep it clean 流水でとらわれない装備服装。
- 手動膨張式浮力器具の使用、収納、メンテナンス(ボンベ交換)。
- QRHクイックリリース(チェスト)ハーネスのセット、使用法、メカニズム、問題点。陸上での自重による解除確認。
- クイックリリース・ベルトのセット、使用法、メカニズム、問題点。
- SR(サイド・リリース)バックルの問題点(リスク)
- 安全(陸)、危険(岸)、溺水(川)の活動エリア分け
- 静水、流水での自己救助と他者救助。何より、気道確保を優先する。
- 川の見方。流れの方向。反転流。波。渦。浅い場所。危険な個所。
- ハザード(危険物、危険性)の説明/ストレーナー、サイフォン(スィブ)、トゥバック、スタンディング・ウェーブ、エディなど。
- 基本泳法/安全姿勢(仰向け)。防御泳法。積極泳法。流れと反転流。波立つ瀬。
- うつ伏せのヒトを仰向けにする。ボディハグ法。拡張上腕法。
- 要救助者を引いて泳いでみる。
- 流れの中の歩き方。1人で歩く。複数で組んで歩く。保護しながら歩く。(人数いれば)担架搬送。
- スローバック/浮くロープを投げて助ける。投げ方と注意事項。助けられる人の姿勢とロープの持ち方。ロープのリスクと改良最新器具の紹介。リコイルの仕方、コツと、再投てき。
- 簡易スローロープの作り方/荷造りPPとペットボトル
- フット・エントラップメント/足が引っかかっている人を助ける。片岸からの4つの方法の内、いくつかを実施。
- ボックス・シンチ/幅20m以内で、2~4名で迅速に救助
- 基本的ないくつかの結索(ノット)作成
(写真上段)ボディハグと手動膨張式浮力器具。
(写真中段)スローバック救助。流水早い=動水圧大で、ビレイヤーが引きずり込まれないようにバックアップ付き。
(写真下段)浅瀬横断/ヨコ列法
厳選専用レンタル品
※レンタル品と同等以上のものを持ち込み使用の場合は、最大3,000円割引きします。
ウエットスーツ ※ロングジョン=袖なし
- ディープ・アウトドア社ウエットスーツ
PFD(個人浮力具=ライフジャケット) ※ISO(国際標準化機構)欧州または米国規格適合品
- 救助者専用各PFD ※レンタルの希望人数が多い場合は、一部、通常のPFDとなります。
専用シューズ ※以下のいずれかになります。
- パーム社グラディエント(ソール/ビブラム・ハイドログリップ)
- ファイブテン社キャニオニア(ソール/ステルスソール)
- ベスタ―ド社ワイルドウォーター・プロ(ソール/ビブラム・イドログリップ)
- モンベル社サワークライマー。アクアソック。(ソール/アクアグリッパー)
ヘルメット ※欧州規格適合品
- クライミング・テクノロジー社ギャラクシー。イクリプス。
- ディープ・アウトドア社ウォーター用ヘルメット
※写真は専用レンタル品の例です。