レスキュー講習
専門救助研究室(旧 サファリ)では、エビデンスに基づいた合理的な様々な救助訓練を開催しています。
自然法則(重力に基づいた作用する力)は不変ですが、救助や活動の考え方、方法、各基準・規格は、数年から~10数年ごとに変革・進化しています。
弊社は、更新に努めており、内容は世界最先端と自負しています。
講習は受講・修了で終わりではなく、始まりまです。
アフターフォロー対応も万全です、一緒に、国内のレスキュー・シーンをアップデートし、より安全で効率的、有効な救助方法・チームを構築して行きましょう。
CPR、AEDを含む救急法講習会も開催。安全、安心社会の構築を目指し、支援します。
レスキュー講習会
専門救助研究室(旧 サファリ)では、社内外から専門の講師を招聘し、適格な専門スキルのスタッフによる安全体制の下、川・水域での救難救助の各コース、急傾斜地や都市型救助で役に立つロープ救助の各コース、CPR、AEDを含む救急法の各コースの講習会を吉野川流域を中心に全国各地で開催しています。概要については、各ページをご参照ください。
家族を含む一般向け安全講習会
ロープ救助・高所作業・特別教育ロープ救助・高所作業・特別教育
水域救助・ボート操船
救急法
レスキュー3 各コース
よくある質問
- NFPAとはなんですか?
- 全米防火協会 National Fire Protection Association (NFPA)は、消防救助のあらゆる分野のコードと基準(codes and standards)を策定する米国の団体です。
NFPAは、死亡、傷害、財産、火災、電気、および関連する危険による経済的損失を排除することを目的とした300以上の合意したコードと基準を作成し、発行しています。
米国の法律で義務付けられているわけではありませんが、多くの機関は、一貫性、厳密さ、有効性を確保し、責任を限定するために、NFPAの訓練と運用の基準に従うことを選択します。
ボランティア委員会会員約9,000人を含む250以上の技術委員会によって管理されているNFPAのコードと基準は、米国のみならず、世界中で採用、使用されています。 - NFPA 1006基準とは?
- Standard for Technical Rescue Personnel Professional Qualifications
専門(テクニカル)救助隊員の専門職(プロフェッショナル)資格の基準
NFPA 1006基準は、独立した第三者による正式な評価を含め、消防業務(サービス)および同様の業務を行う他の緊急対応隊員が、安全かつ効果的に活動する能力を有することを確保するための最低限の職務遂行要件(JPRs / Job Performance Requirements)を定義しています。
1994年に技術委員会策定開始。初版(2000年)、第2版(2003年)、第3版(2008年)、第4版(2013年)、第5版(2017年)と改訂されています。現行は第6版(2021年)です。
専門(テクニカル)救助の運用と訓練の基準であるNFPA1670(2022年よりNFPA2500に統合)とは、関係が深く、重なる部分もあります。
第5版(2017年)では、共同の作業グループにより、同じ定義、章立ても合わせるようにし、職務遂行要件も、アウェアネス、オペレーション、テクニシャンの3段階に分けられています。(「NFPA 1670基準とは?」要参照)
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、最新版(2021年)に順次アップデートしています。 - NFPA 2500基準とは?
- Standard for
Operations and Training for Technical Search and Rescue Incidents
and
Life Safety Rope and Equipment for Emergency Services
専門捜索救助事案用の運用と訓練と、
緊急業務(サービス)用の人命安全(ライフ・セーフティ)ロープと器具のための基準
NFPA 2500は、各基準NFPA 1670、NFPA 1983、およびNFPA 1858を組合せ、統合し、2022年版が初版です。
「NFPA 1670基準とは?」「NFPA 1983基準とは?」「NFPA 1858基準とは?」を参照ください。
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、最新版(2022年)に順次アップデートしています。 - NFPA 1670基準とは?
- Standard on Operations and Training for Technical Search and Rescue Incidents
専門(テクニカル)捜索救助事案のための運用と訓練の基準
NFPA 1670基準は、各部署が災害を評価し、業務能力のレベルを特定し、対応ガイドラインと訓練文書を設定するのを支援するための一般的なガイドラインを制定しています。
訓練と運用レベルは3段階に分かれ、初歩の段階から高位へ、
・アウェアネス・レベル Awareness Level / 知識のみ。現場の救助員としては一部の役割(安全区域での引き役や、浮環を投げるなど)を除き、原則活動できない。その際も安全区域(グリーン・ゾーン)での活動に限定。
・オペレーション・レベル Operations Level / テクニシャン・レベルの救助員の指揮下で、安全区域と危険区域(イエロー・ゾーン)および、墜落・溺水区域(レッド・ゾーン)の一部の限定したエリアで活動する救助員。
※水域救助では岸辺までの活動。ロープ救助では墜落区域の一部や、飛来物の可能性のある区域での活動。
・テクニシャン・レベル Technician Level / すべてのエリアで活動・指揮できる最高位の救助員。
※水域救助ではテクニシャン・レベルのみ水域内で活動できる。
NFPA 1470 構造物崩壊事案のための捜索と救助訓練の基準1994年版を元に、技術委員会策定開始。
初版(1999年)、第2版(2004年)、第3版(2009年)、第4版(2014年)、第5版(2017年)と改訂されています。現行はNFPA 2500に統合され、初版(2022年)です。
専門(テクニカル)救助の職務要件と資格の基準であるNFPA1006とは、関係が深く、重なる部分もあります。
第5版(2017年)では、共同の作業グループにより、同じ定義、章立ても合わせるようにし、NFPA1006の職務要件も、アウェアネス、オペレーション、テクニシャンの3段階となっています。
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、最新版NFPA2500(2022年)に順次アップデートしています。 - 専門救助 テクニカル・レスキュー Technical Rescue とは?
- 特殊、かつより専門的な技能、資機材を必要とする救助のことです。
NFPA1006(2021年版)は20分野、2500(2022年版)は19分野(下記)を専門(テクニカル)救助として、章立てしています。
ただし、異なる別の章でも重複している内容は、参照・引用となり、相互に関連関係しています。
以下は、NFPA2500(2022年版)(旧1670)の章立てです。
NFPA1006の項目では、「Wilderness Search and Rescue」以外は、「Rescue(救助)」のみで、「Search(捜索・検索)」は付きません。
・ロープ救助 Rope Rescue
・構造物崩壊 捜索と救助 Structural Collapse Search and Rescue
・閉鎖空間 捜索と救助 Confined Space Search and Rescue
・車両 捜索と救助 Vehicle Search and Rescue
※NFPA1006は、「一般乗用車 救助 Common Passenger Vehicle Rescue」「大型車両 救助 Heavy Vehicle Rescue」の2つの章立て
・動物テクニカル救助 Animal Technical Rescue
・野外 捜索と救助 Wilderness Search and Rescue
・トレンチ(溝) 捜索と救助 Trench Search and Rescue
・機械 捜索と救助 Machinery Search and Rescue
・洞窟 捜索と救助 Cave Search and Rescue
・鉱山とトンネル 捜索と救助 Mine and Tunnel Search and Rescue
・ヘリコプター 捜索と救助 Helicopter Search and Rescue
・水面 捜索と救助 Surface Water Search and Rescue
・スイフトウォーター(流水・河川) 捜索と救助 Swiftwater Search and Rescue
・潜水 捜索と救助 Dive Search and Rescue
・氷 捜索と救助 Ice Search and Rescue
・サーフ(海岸) 捜索と救助 Surf Search and Rescue
・ウォータークラフト(船舶) 捜索と救助 Watercraft Search and Rescue
・洪水 捜索と救助 Flood Search and Rescue
・タワー 捜索と救助 Tower Search and Rescue - スイフト・ウォーター Swift waterとは?
- NFPAの一般定義では、1ノット(時速1.85km、秒速0.514m)以上の速度で動く水。
なので、ダム湖や干潮域の一部を除き、河川の大半はスイフト・ウォーター=流水となります。
増水時、洪水時には、ダム湖や干潮域も流れますので、流水となります。 - NFPA 1983基準とは?
- Standard on Life Safety Rope and Equipment for Emergency Services
緊急業務(サービス)用の人命安全(ライフ・セーフティ)ロープおよび器具の基準
救助、消火、その他の緊急対応、または訓練の展開中での緊急隊員および一般市民を支援するために使用される人命安全(ライフ・セーフティ)ロープおよび関連資機材の設計、性能、試験、 認証の現在の最小限の要件を規定しています。
1982年、消防隊が救助に使用するロープ要件基準を策定開始。初版(1985年)、第2版(1990年)、第3版(1995年)、第4版(2001年)、第5版(2006年)、第6版(2012年)、第7版(2017年)と改訂されています。現行はNFPA 2500に統合され、初版(2022年)です。
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、最新版NFPA2500(2022年)に順次アップデートしています。 - NFPA 1858基準とは?
- Standard on Selection, Care, and Maintenance of Life Safety Rope and Equipment for Emergency Services
緊急業務(サービス)用の人命安全(ライフ・セーフティ)ロープと器具の選択と、ケア(扱い)、メンテナンス(保守)の基準
NFPA1983に準拠した、緊急業務(サービス)隊員用の人命安全(ライフ・セーフティ)ロープと、エスケープ(避難)ロープ、ウェビング、水難救助スローライン、ベルト、補助器具、担架、要救助者搬出器具の選択、ケア(扱い)、メンテンナス(保守)の要件の各最小の規定
初版は2018年版。現行はNFPA 2500に統合され、初版(2022年)です。
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、最新版NFPA2500(2022年)に順次アップデートしています。 - NFPA 1500基準とは?
- Standard on Fire Department Occupational Safety, Health, and Wellness Program
消防署 労働安全衛生健康プログラムの基準
救助、消火、緊急医療サービス、危険物緩和、特殊作戦、その他の緊急業務(サービス)を提供する消防署または組織向けの労働安全衛生プログラムの最小要件を規定。
初版は、1987年。現行は2021年版(第8版)。 - レスキュー3とはなんですか?
- Rescue 3 社(設立1979年)は、アメリカ・カルフォルニア州に総本部がある民間団体で、特殊で、専門的な救助を必要とする専門救助(テクニカル・レスキュー)分野の知識・技術・装備を研究開発、啓蒙、訓練することが主な業務。これまで世界50の国・地域で、のべ30万人以上の受講生を受け入れてきました。
現在のRescue 3 Internationalの主な分野は、水域 Water 、ボート Boat 、ロープ Rope、密閉空間 Confined Space。
レスキュー3ジャパン(1996年~)はロープ救助 Rope Rescue、流水救助・河川捜索救助 Swiftwater Search and Rescueの各コースの講習を行っています。
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ロープ救助、水域(水面・流水・洪水救助)の各コースは、NFPA基準の2500(旧1670)と1006に準拠。
専門救助研究室のロープ救助と、流水と洪水救助の各講習は、NFPA2500(2022年版)と1006(2021年)とも、現行版に順次アップデートしています。